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クーリングタワーにおける接触方式の種類とは

クーリングタワーは、工場や空調設備で欠かせない冷却装置です。
接触方式によって冷却性能や設置条件が異なるため、適切な種類を選ぶ必要があります。
本記事では、クーリングタワーにおける接触方式の種類について解説します。
▼クーリングタワーにおける接触方式の種類
■直交流型
直交流型のクーリングタワーは、水と空気が同じ方向に流れる構造が特徴です。
具体的には、冷却水が上部から下に流れ、同時に空気も上部から取り入れて下へと流れます。
この方式では、空気と水が長時間接触しやすくなるため、安定した冷却効果が得られます。
構造が比較的シンプルで、保守点検がしやすい点も利点の一つです。
一方で、水と空気が同方向に流れることから、熱交換の効率がやや下がる傾向にあります。
■向流型
向流型は、水と空気が逆方向に流れる構造を持つ冷却方式です。
冷却水は上から下へと流れ、空気は下部から上部に吸い上げられるように流れます。
この逆方向の流れによって、空気が最も冷たい状態で最も冷えた水と接触するため、熱交換効率が高いのが特徴です。
また、冷却塔のサイズをコンパクトに保ちつつ、効率的な熱交換が可能となる点もメリットとして挙げられます。
ただし構造が複雑で、メンテナンスの手間が増えたり風量制御が難しくなったりする場合もあるため、運用には注意が必要です。
▼まとめ
クーリングタワーの接触方式には、直交流型と向流型という2種類があります。
直交流型は構造が単純でメンテナンスしやすく、向流型は熱交換効率に優れています。
設備の規模や目的に応じて最適な方式を選ぶことが、運用コストや性能を左右します。
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